近づく火星

(ナデシコ艦内。亜希視点)

  人間、暇を持て余すとあまりいい事ははじめないようだ。怠惰になるか良からぬ企みをするか…まぁどちらでもいいが、
「ん…ん…」
  そんなこんなで、私はひざまづき、影護のちん○を咥えていた。
  いや、言いたいのはそれじゃない。いや、これそのものはもちろん大いに不満!…だけどまぁ、私と影護は夫婦。だからそれ自体は別におかしくはない。昔のことを考えるとこういうシチュエーションは正直泣きたくもあるのだけど、けどもう慣れた。影護と暮らし始めた頃、こういう恥辱系の調教は徹底的にさせられた。今じゃこんな屈辱的なシチュでも濡れてしまうんだ、この身体。
「…」
  私が辛かったのはむしろ、痛々しそうにそれを見ていると思われるルリちゃんの存在の方だろう。
  今、うちの部屋で「火星到達までの」作戦会議の途中。ユリカを交えてはいるが基本的に「逆行者だけ」で行われている。だから当然私も話に加わろうとしたんだよね。
  そしたら影護が「聞くのはいいが発言はさせぬ」と言い出し私が怒り…その結末がこれ、というわけだ。ユリカやルリちゃんの目の前でテーブルの下に蹴りこまれ、股間に割り込みちん◯咥えさせられた。つーか影護、時々鬼畜。いやマジで。
  確かにこれでは聞けても発言できない。できない…けど。でもこれはないと思わない?ちょっと。
「!よいぞ亜希。そのまま続けよ」
「あ、あの〜影護さん。差し出がましいようですがぁ…」
「目の毒ですまぬな、ミスマルユリカ。だが、こやつの口を封じるにはこれが一番なのだ。まぁ気にするな」
「き、気にするなって言われても…」
  まともな女なら普通引くよ影護。そりゃユリカやルリちゃんは普通とは言えないかもしんないけどさ。
  女にちん○咥えさせた男と話す。確かに私がいるのはテーブルの下でふたりは直接見えないけど、そりゃ異常な光景だろう。部屋全体の雰囲気が少しおかしいし。
「…わ、わかりました…話を続けます。で、現在のナデシコの状況なんですけど」
  強いなぁユリカ。やっぱちょっと引いてるみたいだけど。
「うむ。パイロットの錬度は速やかに向上している。まぁいきなり我のレベルとはいかぬが、100や1000の虫型戦闘機の群れに今更オタオタするような事はない」
「虫型戦闘機?」
「あ、木連ではバッタやジョロをそう言うんです」
「なるほど。バッタは虫だもんね。そっかそっか」
「…ユリカさん。感心するところが少し違うような気が…」
「そう?」
「まぁよい、話を続けるぞ」
  それにしても、影護の精神的強さには恐れ入る。一番敏感なとこを口でされているというのに、全く普段のまま話しているんだから。
  私はさっきから、むきになって影護のちん◯をしゃぶりまくってる。馬鹿者やめろと影護に音をあげさせ会議に参加するつもりなんだけど、ちっとも応えてないみたい…くやしい。
  でもまあ、諜報の世界に生きる人間ならその程度の強さは本来当然なのかもしれないけど。
(「それは考えすぎだと思いますが…」 by プロスペクター)
「まぁそんなわけで機動兵器についてはとりあえず問題あるまい。細部の改良は亜希の提案によりウリバタケが行っておる。なんだかんだでエステバリスはまだまだ初期型、改良点を煮詰めるだけでも相当に性能は上がる。」
「そうですか。それは何よりです」
「さて…妖精の方はどうだ」
  ルリちゃんの番になる。ルリちゃんは何かウインドウを開いたようだ。
「こちらはナデシコ全体の煮詰めを行っていました。オモイカネに私が知る限りの戦闘データを与え経験値を大幅アップ、あとエンジン始動まわり等のシーケンスにも手を入れました。いくつかはウリバタケさんにも助けていただきましたが、ソフト面の改良という意味でナデシコの錬度はもはや現在の地球圏でもそれなりのものに仕上がったのではないかと。」
「乗組員の状況はどうなのだ?ミスマルユリカよ」
「ご存知のように、何度か抜き打ちで戦闘訓練をさせていただきました。随分と不評も買ったんですけど、国連総会の映像やここまでの全ての戦闘は全て全艦にオープンで流していた事も含め、皆さん「これから危険なとこに行って命をかけるんだ」という事はご理解いただけたみたいです。」
  軍の名代で地球代表、というのも効いたみたいですね。そう、ユリカは言った。
  …変わっていく…何もかも。
  このメンバーだけでも充分に以前とは違う。ガイも生きてる。けどそれだけじゃない。ナデシコは明かに前の史実とは大きく変わりつつある。
  そんな私の思惑とは別に、会議は続いている。
  対する私はちん◯をしゃぶる。テーブルの下…情けない。ルリちゃんもユリカも頭上で、影護と真剣に討論している。なのに…なのに私はちん◯しゃぶり…うう(涙)。
  いや、別に主役したいなんて言わないよ私。元大量殺戮犯で太陽系最凶のテロリストだし。そりゃまあこっちの世界じゃ「起きてない」事だから罰せられないかもしれないけど、それでも「あいつは元男の変態女だ」って指さされるのもやっぱ厭でしょ。そこんとこ出来れば地味に生きたいって気はあるのよこれが。ルリちゃんたちが幸せになるのをちゃんと確認してからって但し書きはつくんだけどさ。
  で、でもさ影護。…お願いだから私も混ぜてよ〜。いくらカヤの外ったってあんまりだよ〜。余計な口挟まないからさぁ。こんな重要局面でちん◯しゃぶらせる事ぁないでしょいくらなんでも…!あいたっ!こ、このぉ、2人に見えないからって足で乳首つまむなバカっ!!
  !あ、やだ…なんでこんなので濡れるの?…か、勘弁して…。
「?どうされたんですか影護さん?」
「いや、なんでもない。バカが騒いでおるだけだ」
「…別にいいじゃないですか影護さん。亜希さん参加させてあげても」
「よその家庭内の事に口を挟まんで貰おう。ミスマルユリカ」
「いやその…それはそうなんですけどぉ、気になるっていうか…」
「いいから気にするなと言ってる。それともそなた、妻の代わりをするか?」
「!!あ、あはははは…ごめんなさい」
「わかればよいのだ、わかれば。
  話を戻そう。とりあえず、いくつかの問題点はあるが他はおおむね良好というわけだな」
「問題点、ですか?」
「そうだ。たとえば兵装。ナデシコには対空火力と言えるものが一切存在しない。そもそもナデシコは戦艦と銘打ってはいるがお世辞にも戦艦ではない。機動兵器母艦としてもお笑い程度のものでしかない。これは単艦で行動するには致命的な欠点だが、こればっかりはどうしようもない。根本的にこの艦はそもそも戦艦ではないのだから…そうだな、むしろ」
「…グラビティー・ブラスト砲艦、ですか」
「そうだ妖精。
  このタイプの艦は艦隊の中に、いわば大昔の鉄砲隊の兵士のように配備されるべきものなのだ。ただそんな艦では現状では役立たずもいいところ。それで機動兵器を搭載するようにしたのだろう。今の地球連合に、この種の艦をうまく扱えるまともな指揮官なぞほとんどおらぬのだからな」
「そうですね」
  ユリカの声はどこか、苦笑してるみたいだった。
「あとは白兵戦能力だ。今のところ対人戦はないがいずれは起きるしそもそも、艦内にバッタが侵入した場合にどうしようもない。たった一匹の侵入でも多量の死者を出す可能性がある」
「…それはそうですが、そもそもナデシコ内部に侵入された時点でこの艦の設計上」
「そんな事は承知の上」
  影護はきっぱりとユリカの言葉を否定した。
「ミスマルユリカよ。白兵戦が必要なのは敵やバッタに対してのみではないのだぞ」
「へ?」
「…ナデシコ内部に不穏な動きがある」
  ぼそり、と影護がつぶやいた。
「やはり、史実に聞くナデシコとは色々な意味で違うようだな。史実ではちょうど今ごろ、契約事項のある点についての反論が持ちあがり、ついには全艦巻き込んでの反乱騒ぎになったそうだが…そうだな妖精」
「はい、そうです。実に平和というかナデシコらしい一件でした」
  あぁ、「男女交際は手をつなぐまで」って、あれね。
「今回はそれがない代わりに、先ほどそなたが言った『訓練』に反感を持つ者どもが反旗を翻そうとしておるようだ。…まぁそれも平和と言えば平和だが…バカにしているのか?あの者どもは」
「影護さん?」
  私にも影護のいいたい事はわかる。「あの頃」の私じゃ想像もできなかった事だけど、今なら。
「史実通り、契約の件ならば問題ないのだ。男女の交わりというのは戦時も平時もないからな。男女が同席するナデシコならば、そういう意思の疎通はむしろ厳密に行い粗相にするべきではない。問題があるとすれば、発生が遅すぎる事くらいか。本来は乗艦時か地球脱出以前にやっておくべき事だろう」
「…そういうものですか…はぁ」
  愛憎のもつれで戦線が崩壊したのでは元も子もない。だからこれは重要。私も同じ意見だ。
「だが、今回の件はなんなのだ?いったいどういう感覚ならば、あのように救いようのない平和ボケになれるのだ?
  今は戦時中なのだ。この時勢に戦艦に乗れば戦闘に巻き込まれるのはむしろ必定。民間も軍属もあるものか。そんなことは当然以前の事であろうが。それなのに」
「…」
「さらに言えば数度の訓練にしても、戦うためではない。あれは生き残るためのもの。いわば防火訓練のようなものだ。そなたも艦長として念を押し、きちんとその旨を説明しておる。なのにあやつらときたら」
「…影護さん」
  ユリカの気遣うような声が響いた。
「というわけでミスマルユリカよ。あらかじめ言っておく」
「はい?」
  ぴく、と私の口の中で、影護のちん○がうごめいた。
「あの者たちに少々、灸を据えてやろうと思う。今のままではイザという時、邪魔になるばかりかあやつらのために死ななくとも良い者が死ぬからな」
「!まさか、いくらなんでもそれは」
「…わからぬか。では言おう。
  たとえば、火星で生き残りを回収する。だが忘れておらぬか。地球の軍は火星を見捨てて逃げたのだ。報道されておらぬが聡明なそなたは知っておろう。逃げ出す軍は本来守るべき民間人を盾に使ったのだ」
「…」
  テーブルの下にいる私にはユリカの顔はわからない。でも、沈黙は何よりも雄弁だった。
「火星の生き残りたちが全ての真実を知るかどうかはわからぬ。だが少なくとも軍を、いやむしろこの場合地球連合そのものを信用してはおらぬだろう。
  そんな者たちを艦内に入れる。それと先ほどの浮わついた馬鹿者たちが接触する…どうなる?」
「!」
「うまくいっても反乱騒動。まずく行けばクーデター騒ぎ。最悪なら…ナデシコは落ちるぞ」
「…」
  ユリカは馬鹿じゃない。影護の投げた事実と情報だけでたぶんその意味を理解したんだろう。口を開こうとしない。
「そこでだな…我に案がひとつある」
「案、ですか?」
「待ってください」
  と、そこでルリちゃんが口を挟む。
「史実通りなら避難先にはイネスさんがいて中心人物となっています。火星の人々についてはその点」
「信用ならぬ」
「影護さん!」
  私も、今の言葉には一瞬ムッとした。顔をあげ言葉を発しようとした。だが、
「!!」
  影護はそれを予期したように私の頭をグッと押さえこんだ。私の口には影護のちん◯が収まったまま。言葉どころか声もまともに出ない。陰毛が鼻をくすぐる。ついでに言うと臭い。
  こ、こここここの卑怯者っ!!!!
「亜希さん何か言ってますよ影護さん」
「なに、夫婦間の事だから気にせずともよい。フォローはきちんとする」
「…私には虐待しているようにしか見えませんが」
「だったら後で残ればよいぞ妖精。じっくりと誤解をとこうではないか」
「…遠慮しておきます」
「そうか」
  ルリちゃんは状況がわかっているようだ。でも、影護には逆らえない。黙ってしまった。
「話を戻そう。
  イネス・フレサンジュはこちらに全く接触して来ない。史実に従うつもりなのかもしれぬが…それにしてはサツキミドリで我も亜希もイネスの姿を見ておる。つまり相当おおっぴらに動いておるのだ。
  この意味がわかるか?ふたりとも」
「…いえ」
「そうですね。イネスさん、何企んでおられるんでしょうか?」
「うむ、それよ」
  そう言いつつ、テーブルの下で私の頭をなでる影護。…くそ、こいつ私で遊んでる。くやしい。
「妖精や亜希にとって、イネス・フレサンジュはまさに身内。従って信用してしまう気持ちはわからぬでもない。
  だがな妖精。そなた自身も言っておったろうが。あの女の行動はわからぬと」
「はい。イネスさんの行動が不可思議なのは今に始まった事ではないですから」
「平時ならばそれでもよい。だが今はそうはいかぬ。
  何より、イネス・フレサンジュはそなたの味方であるが思惑までも同じというわけではない。しかもその行動は予測困難。しかも何やら、あからさまに企みをしておる様子。
  さて、いったいこれでどう信用せよというのだ?少なくとも火星で一度腹を割りじっくりと話し合いを持たぬ限り、我はこれを信用などできぬ」
「…そうですか。そうかもしれませんね」
「そういう事だ。すまぬな妖精」
「いえ、いいんです。確かにその通りですから」
  影護はルリちゃんの反応に満足したらしい。うむ、と頷いた。
「話を戻そう。先程の案件だ。これは我の提案だが…」
  ぎし、とふたつの椅子が動いた。ユリカとルリちゃんが身を乗りだしたためだった。
  
  
  
  しばらくして会議はおひらきとなった。
「…影護さん。くれぐれも」
「わかっておるミスマルユリカ。なんなら妖精ともども残るか?これから夫婦間のことに移るわけだが」
「…やめておきます。ルリちゃんとお風呂にでも入ります」
「それは重畳。妖精は亜希に懐きすぎておるからな。なだめてやってくれると助かる。我はどうしても信じてもらえぬようだ」
「仕方ないですそれは。少なくとも今日の影護さん見て、信じる女の子はいないと思います」
「…そうか。それでよい」
「はあ?」
「我を信じる必要はない、という事だ。我より亜希を信じてやってくれ」
「…そうですか。わかりました」
  そんな会話をして、ユリカは渋るルリちゃんを連れ、去っていった。
  
「…さて亜希。口淫(こういん)はもうよいぞ。疲れたであろう」
「む…んぐ……ぷはっ!!か、影護!!あんたねえっ!!」
  でも、文句を言おうとしたその矢先に押さえられる。
「散々待たせてすまぬな、許せ亜希。床に這いつくばり尻をつきだすがよい」
「話を聞け!かげも…!!」
  叫ぼうとしたが、グイと髪を掴まれる。
「い、痛い、痛い痛いっ!!」
「なんだ今の言葉遣いは。綺麗な言葉を使えとは言わぬが男言葉は使うでない。何度言わせたら覚えるのだ?」
「わ、わかった、わかったから痛いたたたたっ!!」
「わかっておらぬではないか」
「わかりました!だからやめて、やめてくださいっ!!」
「それでよい。さ、尻をつきだせ。火照った身体を鎮めてやろう」
  ううぅ、なんでこんな屈辱…。
  言われるままに床に這いつくばる。腰を高くあげ影護の前につきだす。したくないがするしかない。逆らっても無駄だからだ。
「よしよし。うむ…既にドロドロだったようだな。衣服まで濡れておるぞ」
  私の着ているのは、今時めずらしい紅いチャイナドレス。下着は上のみ。生理中以外はこれを室内着にするよう言われている。いつでも「やれる」ように。当然横の布地の切れ目はかなり微妙な位置にあったりする。
  こと色事に関する限り、私は影護の性人形同然だった。
「あっ!」
  は、入ってくる!影護のが下から身体の中に、な、中に!!
「ほほう、凄い締めつけだな。そんなに欲しかったか。よしよし、好きに腰をふれ」
  力いっぱい否定したい発言だけど、できない。だって私は犬みたいにクンクン鳴きつつ腰をふりだしていたから。
  情けない。でもどうしようもない。影護に骨の髄まで仕込まれたこの身体は、そういう風になってしまっているんだ。
  …昔ならちん◯があったはずの場所にそれがなく、逆に太いものを突っこまれる。たぶん倒錯じみた感覚。それがゾクゾクと背筋を走る。あの日…影護にサセボ外れの小さな安ホテルで犯られた時、それは屈辱と苦痛だった。でもそれが今は…!
  !あ、そ、そこ!やだ違う、もちょっと!そこ!そこ!当たる、当た…あァ!!ソコ!!ソコ!!イイ!!ァ!ア!!アーーーー!!!!
「…思考力もとろけてきたか。よしよし。さっきの補足を少しさせてもらうぞ。」
  はン!ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、…
「そなたや妖精に聞いた話から、ナデシコの強化をずっと続けてきた。随分と改善されたように思う。
  しかしな、機能や能力をいかに改善しても、ひとの心はどうにもならぬ。パイロット陣はなんとかしたが一般クルーもしかり、何よりブリッジメンバーにすら戦争を戦争と思っておらぬ未熟者がまだおる始末。できれば全員始末してしまいたいところだがもう火星は面前に迫りつつあるし、この艦のクルーは戦艦だというのに人間の死や血に免疫をもっておらぬ。我がそんな真似をすれば士気はガタ落ちになってしまうであろう。」
  んは、はぁ、はぁ、はぁ…いい、いい!…あはあぁ。もっと、もっとぉぉぉぉっ!!
「だからな、我はひとつ賭けをするつもりだ。妖精たちは納得しかねていたが有効な手が他にない。そなたも納得せぬだろう。だから我はそなたには言わぬ。許せ亜希。そなたのためなのだ」
「か、かげもり、かげも…」
「ん?おぉよしよし、」
  あん、指。ゆび。ぱくっと咥える。かげもりのゆび。しゃぶる。ぺちゃぺちゃ。はフゥ、はむ…うふう。
  指…しゃぶるの好き。なんで?しらない。突かれながら、ゆび、しゃぶる。いい。あふ、あん。
  
  
  
  頭の中がとろとろに熔けきった私には、影護の言葉がもうわからなくなっていた。影護に腰を押しつけ、少しでも気持ちいいよう身体をひねる。それ以外の思考ができなくなっていた。
  だから私は、影護の言葉を後になるまで知る事がなかった。
「…そなたがこのように色ぼけで低能な娘に成り果てたのも、遺跡の慈悲なのかもしれぬな。
  今は妖精やミスマルユリカが哀れでならぬ。あの者たちはきっと、つらい目を見なくてはならぬ。もしそなたがかつての存在そのままなら、その罪と後悔に耐えられるとも思えぬしな」
  そんな、影護の小さなつぶやきの意味を。

hachikun-p
平成15年11月30日