狂いはじめた歴史

「くちゅん!…すみませぇん。漢方薬ぅ〜」
「おや、風邪かね娘さん。どれどれ…あぁ、こりゃ寝冷えだね。今、ポカポカしてくるやつ出してやるから、ちょっと待ってなさい」
「は〜い…くちゅん!」
  なんとも可愛らしいくしゃみが、薬局内に響いていた。
  ここは、サツキミドリである。月ほどではないがかなりの人員を抱えるここサツキミドリでは、大きな薬局が存在する。地球と違う、しかし月や大型コロニーに比べると小さいサツキミドリでは特有のストレス症侯群があり、また体調を崩すひともいるためこの種の設備やリフレッシュのための保養施設が充実しているのである。
「くちゅん!」
  オブザーバー職、つまり有事でなきゃ無職。そんな閑職なのをいい事に亜希はサツキミドリ到着後、速攻でここにやってきた。ナデシコの医務室にもいい薬があるのだが、地球で漢方薬に何度か接した亜希は、いつのまにか漢方薬好きになってしまっていたのである。
「…んな事ないって。昔だって、ホウメイさんにもらったりしてたし」
  …はぁ、さいですか。
「漢方はいいんだよ?…でもまぁ、ホウメイさんと影護に同じ薬を推奨されたのには驚いたけどさ」
  漢方薬と西洋式の薬は、正反対の発想で作られている。
  西洋式の薬は有効成分のみを純粋に抽出したもの。いわば人間を機械に見立てて力押しで直そうとするものだ。それは強力だが半面、制御がきかないし特異体質や虚弱体質の人間には薬どころか毒にすらなる。
  対して漢方薬は自然界にある有効成分を集め、濃縮しただけのもの。余分なものも入っているのだが結果として身体に無理なく働き、身体の「直そうとする力」を刺激する。自然界に由来する薬の強みである。
  亜希は身体が弱い。しかし回復力がひとより強い。だから普通の薬は効きすぎたりうまく効かない事があるが、漢方薬とはとても相性がいい。治癒速度が劇的にあがるのだ。
「はい、これ。飲みなさい。ちょっと飲みづらいかもしれないけど」
「どうも〜…ん…」
  お湯割り状態の薬を受け取り、んぐんぐと飲み出す。たちまちに顔が紅潮し、ぽや〜んとした顔になっていく。
「うにゃあ…やっぱこれいい。…しゃあわせ…」
  おやおや、と笑い出す薬剤師の女性。あまり美味とは言えない漢方薬を幸せそうに飲む亜希が面白いらしい。
「そうかい。美味いと感じるかい。そりゃあよかったね」
「?」
「漢方ではね、そういうのを性が合うと言うのさ。身体が本当に欲してるものは、たとえまずい薬でも美味に感じるものなんだよ」
「へぇ…」
  亜希は、紅潮して潤んだ瞳で、そうなんですかぁ、と答えた。
「娘さん、これから仕事なのかい?」
「一応ね〜。…あ、えと、いくら?」
「えっとね、お代は…」
「我が払おう」
「!あれ?影護」
  亜希がふりむくと、そこには仏頂面の影護が立っていた。
「どったの?もう仕事終わり?」
「…まだだ。これから女パイロットと合流してゼロG戦フレームを受取りに行く」
「へ?じゃあどうしてここにいるの?」
「…そなたがそれを言うか?こら」
  そう言うと影護は、亜希の頭をぐりぐりとなでた。
「うにゃあ、あにするだー…」
「…すっかりハイになりおってからに。薬は飲んだのだな?」
「んー、のんだー」
「よしよし。店主よ、すまぬがあと三回分ほどもらえぬか。代金は全て我が出す」
「あいよ。…おや、旦那さんかい?こりゃまた可愛い奥さんだねえ」
「…そうでもないぞご婦人。こやつ、普段はよいのだがな。体調を崩すとまるで幼子のようになるのだ。全く世話ばかりかかりおる」
「なによー、もとはといえばーかげもりがー」
「平仮名でぼやくな、馬鹿者。」
「あはははっ!いいじゃないか。人間、体調崩すと保護者に甘えたくなるもんさ。…3回分だね。さあこれだ」
「うむ、かたじけない。…さ、行くぞ亜希」
「んー…まだー」
「まだではない。とっとと帰るのだ」
「んー、大丈夫だよ。かげもりこそ急いでー、とかげがー」
「…なに?」
  蜥蜴、の言葉に、影護はピタリと動きを止めた。
「無人兵器の襲撃なら警戒網をしいておる。ナデシコとサツキミドリ、それに哨戒していた軍の艦船にも監視を頼んである。最早心配あるまい」
「…そうかな?…わたしはしんぱい」
「…そうか。…ふむ、それもそうかもしれぬな」
  影護は何かを考えるように俯き、そして顔をあげた。
「…亜希。本当に大丈夫か?」
「うん。…いそいで影護。リョーコちゃんたちが心配」
「そうか。わかった、そなたはすぐ戻れ。妖精には我が連絡しておく」
「んー、よろしくー」
  
  
  
  影護と別れ、とっとと戻ればいいものを亜希はドック近くの公園に寄り道していた。
「ん〜…いいきもち…にしても、サツキミドリって平和なとこだったんだねえ。」
  亜希は、すぐ帰るのがもったいなかったのだ。
  前の歴史では眼前で破壊されたサツキミドリだ。そのサツキミドリが今はこんなに平和で、のんびりしている。風邪に浮かされた熱のある顔で、亜希は嬉しそうにまわりを見回した。
「はぁ〜。のんびりのんびり」
  いいから戻れ。本当におまえ、元闇の王子様か?
  公園のベンチにもたれ、ふにゃ〜、とかうにゃあ、とかつぶやきつつボーっとしている亜希。元々僅かに幼い容姿もあり、とてもじゃないが主婦には見えない。
  のどかな公園。行き交うひとは少なくないが、皆がのんびりと余暇を楽しんでいるのがわかる。時おり走って行く者がいるのは港湾関係者だろう。他でもない、ナデシコが繋留しているため仕事があるのだ。
「…あれ?」
  と、その時。亜希はその人形のような顔を僅かに歪め、ある方向を見た。
「…?あれって…?」
  んんん?と首をかしげる。
「…んー、薬効きすぎかな。白衣に金髪が見えたからってイネスのわけないじゃん。あはは」
  それはそうだ。こんな場所にイネス・フレサンジュがいるわけがない。彼女はこれから向かう火星にいるはずなのだ。
「…いいけど、なんか心配になったな。帰ろっか」
  へろへろ、と立ち上がり歩きだす。
「…しっかし、平和だねえ。」
  人混みに混じり歩きだす。
  あくまでのんびりとした亜希のペースは子連れの主婦たちのそれに近かった。それはそれでこの公園には違和感がないのだが、足早に走る港湾関係者たちの流れに沿っているため別の意味で目立つ。人々は亜希の姿を認め、ある者は一瞬目を止め、ある者はしばし眺め、そしてまた走り出す。どこかからか吹いた風にロングのスカートがそよぐ。
  …亜希は美しかった。
  東洋人の顔立ちだが決して扁平ではない。しなやかな黒髪がそれにまとわりつき、ほっそりとした外観は実際もそうなのだがまるでガラス細工のように繊細そうで、そして東洋系の顔ゆえに幼なさがそれと絡む。どことなく非現実さすら感じる。その意味でも主婦たちとは根本的に何か違う。ナデシコに乗っているが正式のクルーではないので制服も着ていない…いや、オブザーバー職なので契約上はもうれっきとしたクルーなのだが、いくぶんの給料と引き換えに影護が制服を着せていない、という方が正しいのか。とにかくいつの時代も武骨な港湾の風景にはあまりに不似合いだ。その美しさもあって異様に目立っていた。
  と、その時、
「もし、すまぬがそこな娘」
「はい?」
  亜希は呼び声に振り返った。
「…?」
  そこには、何処で見たような網笠の男が立っていた。
「すまぬな娘。そなた、ナデシコという艦が停泊しておるゲート入り口を知らぬか?」
「…」
  亜希は、自分に声をかけてきた男の顔を、しげしげと眺めた。
「…?なんだ娘?」
「?あ、北辰だ」
「!?なんだと!?」
  呼ばれた男は明らかに顔色を変えた。
「…なんで北辰がここにいるの?もしかして無断?」
「!な…」
「いけないんだー。優人部隊に言いつけちゃうぞ〜」
「……な、なるほど。そなた我らの同志か。道理でな」
  男は何か勘違いをしたようだが、とにかく納得したらしい。
「娘、そなたの名は?なぜ木連の娘がこんなところにおるのだ?」
「え?私?…うにゃあ」
  どうやら亜希はまだハイになっているようだ。相手が過去の北辰であるというのにまだフラフラしている。
「う〜ん…説明しにくいなあ。なんて言えばいいのかなぁ。」
「…簡潔に言え。我はこれからここで少々荒事をせねばならぬ。が、同志がいるのならば作戦遂行の際にそれを考慮せねばならぬのだ」
  この頃の北辰はまだ、外道になりきれていなかった。狂犬などと呼ばれてはいたがそれは武門での強さゆえの事である。
「…私は亜希。影護亜希っていうの」
「!なに?影護だと!?」
「うん。私、影護の奥さんなんだよ。ふたりでナデシコに乗ってるの」
「…そ、そうか。それは弱ったな。」
「?どうしたの?北辰」
「…」
  北辰は苦笑した。
  彼の任務はナデシコ乗員の調査、そして必要ならば抹殺とナデシコの拿捕である。実はこの港湾関係者にも木連の者が混じっているのだ。現場にはいないが事務の方で今ごろ、ネルガルの乗員名簿を閲覧しているはずだった。
「むう…で、そなたら乗員なのか?…いや」
  途中まで「合言葉」を言いかけた北辰だが、亜希のぽややんとした顔を見て「こりゃダメだ」と気づいたようだ。コホンと咳をして言い直す。
「そなたらの任務と目的はなんだ?差し支えなければこの北辰に教えてほしい。我を知っているのならこの質問の重要さはわかるな?娘」
  場合によっては敵もろとも殺すぞ、という意味である。
「影護とは我が敵地での索敵で使う偽名。それを名乗る者という事はそれなりの理由があって塔乗しているのであろう?」
「…私と影護が乗っているのはね、私のため。…まあ、影護のためでもあるんだけど」
「…ほう?」
  亜希はちょっとうつむくと、苦笑して言った。
「影護は木連人だけど、実は私、火星生まれなの。平和に暮らすためには地球よりあっちの方がいいでしょ?」
「…なんとも豪胆な男だなそやつは。」
「そう?」
「わかっておらぬのか?…いやまあ、それもそうか」
  北辰は、亜希のぽややんな顔を見て納得する。どうも失礼な誤解をしているようだ。
「そなたはその、影護なる男と祝言をあげたのであろう?」
「うん、そう」
「木連の外で妻をめとり、あまつさえ連れ帰ろうとする。そなたにはわからぬかもしれぬがこれは大変な事なのだ。最悪の場合、そなたもろとも間蝶である旨を疑われ殺されるやもしれぬのだからな。木連と地球の関係とはそういう状況なのだぞ?」
「…うん、そうだね」
「影護とやらはな、おそらく安全に帰る道を摸索しているのだな。正規のルートで木連に戻るは確かに危険すぎる。なるほど、ナデシコに乗るは手段をさぐるためか。そして…おそらく影護を名乗るは木連に与する木連男児たるを我らに教えるため、か」
  北辰は感心し、腕組みをした。
「我ら木連と地球の戦(いくさ)はまだ始まったばかりだ。未だほとんどの地球人は我らの存在すら知らぬ」
「…ん、それは何とかするよ。」
「ん?それはどういう事だ?」
「あのね、これから火星に残されてる仲間を拾いにいくんだよ。…ネルガルには別の思惑があるらしいけど…馬鹿だね。そんなの戦争の行く方には大した意味なんてないのに」
  そうだ。史実でも火星の資料などには大した意味はない。イネスを連れ帰ったという点を除いては。それより「火星まで行き戻った」という事実の方が戦争への影響は大きかったのである。
「ふむ。それは確かにそうだ。火星のめぼしい資料は全て入手したしな。あと残るは遺跡の確保くらいのものだ。…って、ちょっと待て娘」
「ん?」
  何かに気づいたように、北辰は娘に声をかけた。
「仲間というのは、そなたの友人か?」
「うん、そうだよ」
「そうか。…生き残っているとよいな」
「うん!ありがと北辰」
「…なに、かまわぬ。ではな」
「?あれ?ナデシコに行くんじゃないの?」
「いや、その必要はなくなった」
「…?」
  よくわかんない、という顔をする亜希に、北辰は苦笑した。
「今すぐそなたらを木連に連れ帰る事は悪いができぬ。が、そなたらの存在についてただちに報告しよう。遠からず使いをナデシコに送ろう。そなたらは旅を続けるがよい」
「…いいの?」
「うむ。言うまでもないが、くれぐれもナデシコの面々には我の話をするでないぞ?すれば今度こそかばいきれぬからな…よいな娘?」
「うん。ありがとう北辰」
「…」
  にぱ、と無邪気に笑う娘に、北辰は毒気を抜かれた顔をしていた。
  
  
  
  亜希が去ったあとの路地に、北辰はまだ立っていた。
「…どうなされますか?」
  いつのまに現われたのか部下らしい、やはり大時代な和風の男が立っている。
「作戦は中止だ。即刻、あの影護亜希という娘について調べよ。その夫という男もな」
「…よろしいのですか?」
「かまわぬ」
  北辰は腕組みをしたまま、天をあおいだ。
「撫子の拿捕なぞいつでもできる。それより、撫子に木連ゆかりの者がいるという事実の方が興味深い。調べておくに越した事はないのだ」
「…本当でしょうか?先程の話。とても信じられませんが」
「少なくとも嘘ではあるまい」
「なぜでしょう?」
「あの娘、何か薬で呆けていたようだが…もとより頭のよい娘ではない」
「はぁ…」
  北辰はため息をついた。
「そのような娘に我の事まで普通話すか?話さぬだろう?たとえ自分が木連人と明かしたとしてもな。そのような危険な真似をするわけがないのだ」
「!なるほど、それはそうですね」
「つまり、あの娘にとっても木連や我のことは承知の事実なのだ。これは凄いことだぞ。もしかしたら先の影護という男、この度の火星会戦以前に地球政府と接触を持った「先発隊」の生き残りやもしれぬ。交渉のための渡航は数度に渡る。本隊のメンバーはともかく護衛の者の記録などが全て残っているわけではないからな」
「…それは…大変な事実ですね。もし草壁中将がそれをお聞きになられたら」
「そうだ。」
  北辰は振り返り、部下の顔を見た。
「影護なる男が恐れるのもそれだ。戦争はもう始まった。公式には、先発隊は卑劣な地球人どもに虐待のうえ消された事になっておる。影護なる者がその関係者なら戻る事を草壁殿は望まぬ。知れば我に暗殺を命ずるであろう」
「…しかし、それではどうなさるのです?あの者たちに便宜を図れば、それは今の木連に対しては裏切りという事に」
「ならぬ」
「は?」
「影護なる男とて、そのくらいは承知しておろう。きゃつの目的はおそらくあの、亜希という娘の安全確保だ。それがまず第1であろうよ」
「…!隊長、まさかあなたは」
「ん?…そうだ、あの娘に興味がある」
  北辰は、つぶやいた。
「裏にせよ表にせよ、地球まで派遣されるような木連人は凡俗ではない。我らがそうであるように、なんらかの任務につき活動している者のはずだ。」
「…それはそうですが」
「そのような者を虜にする…まぁそれ自体は美しい女ならできるだろう。同じ人間なのだからな。だが」
  北辰は俯いた。
「普通なら、そのような事になれば男が木連に戻る事はあるまい。まぁ仮に女にほだされ、逆に木連へ間蝶として乗り込むとしよう。しかしそれでもおかしい。それなら女を伴うわけがないのだ。溺れた女かわいさに祖国を裏切るような者が、その女を同行させるわけがない。そんな馬鹿な話があるものか。女が死ねば元も子もないではないか」
「…確かに、そう言われてみればその通りですな」
  部下も、どうやら北辰の言いたい事に気づいたようだった。
「これは何かある。…あの女や影護を名乗る男は、単なる裏切者でも立場を越え夫婦となっただけの者でもない。何かとんでもない裏があるとしか思えぬ」
「…しかし、仮にそうだとしてどうなされます?草壁中将を通すわけにはいかず、さりとてヤマサキ博士は論外。しかし我々実行部隊の手に負える問題ではないと思われますが」
「……そうだな。」
  じっとしばし沈黙し、そして北辰はつぶやいた。
「東(あずま)家に渡りをつけるとしよう」
「あ、東家ですか!?東家は和平推進派ですぞ、それは…」
「それは現家長の話。東家の前家長が妻、東舞歌は木連女性挺身部隊の責任者だ。女性挺身部隊は立場上和平、参戦どちらの派閥にも顔がきく。それに今回の場合、表向きは抑留人民の帰国問題と国際結婚という形で持ちこむつもりだ。どのみちあの亜希という女、帰化すれば身元や木連での立場は東舞歌本人が預る事となるはず。ならばこれ以上の適任者はないだろう」
「…なるほど、確かにそうでございますな。しかし草壁中将は」
「問題ない」
「それは如何なる理由で?」
  北辰は、ククッと笑った。
「草壁殿は東舞歌が欲しいのだ。政治的理由でなく個人的にな…そう、懸想しておるのよ。」
「!それは」
「私事を持ちこまぬ草壁殿らしくもない、か?いいではないか。草壁殿もひとの子である、という事だ」
「…」
「理想だけで人は生きられぬ。生きようとすれば外道に堕ちるか強硬派としていずれ煙たがられるだろう。草壁殿にはそれも必要であろうよ。」
「…そうですか。なるほど、そうですな」
  北辰の言葉に、男は大きく頷いた。
  
  
  
  この事件がきっかけになり、草壁春樹は東舞歌と接近に至る事になる。腹心である北辰の挙動に疑問を抱いたためだが…結果として前の歴史ではなかったコマが、また大きく動く事になった。
  戦争継続派であり野望に燃える草壁だが、木連女性の鏡と呼ばれた才媛、舞歌と親密になるにつけその政策は変わりはじめる。もとより彼の目的は強権と利権を背景にした支配だが、逆に言えば戦争の結末についてはそう執着していなかった。地球の腐った一部政治家や軍部を弾圧できれば木連人としての溜飲もさげられる。舞歌という人物は知略に富みそんな草壁を「平和的に」助ける事となるだろう。それはつまり、戦争継続が無理には必要なくなった、という事でもある。
  草壁の変化は木連を、やがて太陽系の人類社会そのものを大きく塗り替える事になる。しかしまぁそれは遠い未来のことだろう。さしあたって北辰と亜希の出会いの数日後、戦争の指針について木連では歴史に残る大討論がなされる事になった。
  
  しかしそれはまあ、別の機会に話す事であろう。

hachikun-p
平成15年11月30日